2024年 09月 17日
癌告知から一年。二年目のはじまり。
9月15日。去年の9月15日に子宮体癌の告知を受けました。
あれから、一年が経ちました。静かに告知一年にあたる日を迎え、代わり映えしない日常に心より感謝しながら一日を過ごしました。当たり前の日常は、決して当たり前ではありません。日常の中に、身体の不具合や制限が加わったとしても、日常を過ごせる事は、とても幸せな事です。
家で過ごせる事、家でご飯が食べられる事。体調のせいでたまりがちな家事を、好きな音楽を聴きながらよろよろとこなす事、もっとこんな風に生きたりしたいな…と想いをはせながら眠りにつける事。過酷な残暑の中に、秋の気配を感じる事…。身体が辛かろうが、やはり日常は幸せそのものだと思います。
15日という日にちは、私にとってとても不思議な日にち達。良い事も辛い事も、どちらも起こる不思議な日にち。あと、1日も。スピリチュアルに云々という事ではなくて、私が実際経験してきた事です。1日と15日に予測外な色々な事が自分の身に起きてきました。
先日の15日に、「一年経ったんだね…。一年頑張ったねえ…」という言葉を貰ったり、「一年本当に頑張ったね!」と手書きのカードを貰ったり…。皆もそれぞれに色々な問題や悩みを抱えながら、この厳しい時代を生きているとうのに、気にかけて頂いて…。
本当に有り難い事です。支えられて、生きて居ます。
目下、更年期障害と後遺症、そして、癌の再発防止に試行錯誤の日々ではあります。なんとか、前向きに取り組める心持ちを維持している自分にも、ありがとうの言葉を送りたいです。辛くて泣くことや、身体が言うことがきかない事も多々ありますが、それでも私は、今日も生きて居ます。
まだ未熟な私は、癌をギフトだなんて思うまでには全く到達してはいませんが、間違いなく死生観が変わり、物事への取り組み方や、人との接し方が変わってきたのを自分自身感じています。
「人生は、思っていたより短そう。」それは、頭では言葉でなんとなく理解していたものですが、実際死を意識するような癌という病になって、より現実的にそれを感じられるようになりました。
「人生は、一生は、思っていたよりずっと短い。」もちろん、自分の為に生きたいし、一度きりの人生、出来れば何か有意義な事を小さくでも残せたら良いのですが…。それと同じくらい、自分にとって本当に大切な人達を、本当の意味で大切にしながら、残りの人生を生きたい。
人を大切にするとか、思いやりを持ってとか、心配りからの親切を…と癌になる前も気にして生きてきたつもりです。でも、本当の意味で人を大切にするとか、本当の優しさとは?
善行とされるものは、受け取る側に歓迎されない事や時期には、たとえ自分がきっと相手にとって良いことと思っても、身を引く様になりました。声をかけてみて、ありがとうと受け取ってもらえなそうなら、そっと自分は身を引く。そうして、遠くからその人々が幸せでいてくれるよう、心で応援。でも、また私に声を気軽にかけてもらえるよう、優しさの扉はいつも開けておきながら…。
自分が癌になって、同じ事を経験したからこそ、気付けた事です。押しつけになるような善行や、自己満足や自己承認欲求の為の親切は、できればされたくないし、自分もそういう事はしたくないものです。
このようにクリアに思える様になったことは、癌になってからの私の成長した所かもしれません。そういう意味では、癌のおかげで少し成長した自分が心の中に居たりします。
身体のハンディ、年齢的エネルギー不足と、やりたい事とのバランスが今の課題です。道半ばで路線変更したり、直視するのが辛い事も多いけれど、ちゃんと現実と向き合って生きているので、◎。
焦らない。自分のやっている事と自分を信じる。目に見える成果は少なくとも、成長は積み重ねられているはず。
こちらのブログを今画面越しで読んで下さっている方々へも、感謝申し上げます。私が撮った写真を見て頂く事、私が活けたお花を見て頂く事、そして、私が書いた文章を読んで頂く事、それが今の私の力と励みになっています。元気と勇気の源にもなっています。
私に関わる全ての方々に感謝申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
癌になって二年生の私も、皆様どうぞよろしくお願いします。 :-)
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by mellow-stuff
| 2024-09-17 22:04
| 子宮体癌
2024年 08月 20日
術後十ヶ月が経ちました。
先日、子宮体癌の手術から十ヶ月を迎えました。体感は、まだ十ヶ月!?という感じがしていて、二年くらい経った様な気分がしています。時間の感じ方って、伸びたり縮んだりするから面白い。
よく聞く言葉で、「癌を受け入れる」とか、「癌とともに生きる」という言葉があります。
手術が可能だった癌患者の多くは、手術を終えてからがいよいよ闘病のスタート。癌を取り去った後に、漸く癌を受け入れる気になる。そこから、癌とともに生きる事を始める。と認識しているようです。手術が出来たのだから、自分は、もう癌ではない、もう大丈夫だなんてとても思えない。とも…。
私も同じように感じています。五年後の寛解を目指して闘病をし、後遺症や疼痛に付き合い、再発を覚悟して癌と共に生きていくのだと思います。再発するかもしれないし、再発しないかもしれない。癌の事を考えない日は、私はまだ一日も無いです。
癌を敵視したり、無理に頭から追い出そうとするのは、それはまたストレスで良く無い気がしています。だから、気持ちの大波小波に揉まれる時間も今は必要な時間で、闘病の一部だと思うようにしています。なるべく、そのままに、なるべく、感じるままに。
だから、「絶対寛解して、やりたい事を全てするんだ!私は出来る!」という気持ちの日もあれば、「一つ何かをするだけでヘロヘロ…。身体も痛いし、もうダメかも…。」なんて日もあります。どちらも、等身大の私です。どんな自分もジャッジしないように意識しています。
癌との向き合い方に、正解不正解はきっと無くて、自分がどう癌と生きて行きたいか決めたら、それらが全て正解で、十人十色なのかも?
来月頭には、三ヶ月ごとの細胞診を予定しています。結果が出るまでの一ヶ月がなかなか気分的に落ち着かないのですが、なるべく心穏やかに流れに任せておけたらいいなと思います。
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by mellow-stuff
| 2024-08-20 18:49
| 子宮体癌
2024年 08月 19日
THANK YOU!
久しぶりにこちらのブログに来てみました。
去年癌になる前に書いた、線香花火の撮り方についての記事にたくさんの方々が来てくださっている事を知りました。
去年癌になる前に書いた、線香花火の撮り方についての記事にたくさんの方々が来てくださっている事を知りました。
本当にありがとうございます。
子宮体癌の手術をして今日で10ヶ月となりました。
子宮体癌の手術をして今日で10ヶ月となりました。
エキサイトブログさん、二十周年おめでとうございます。ますますのご繁栄をお祈りしております。
引っ越しした後も、17周年になるこのエキサイトブログに来てくださる方々がいらっしゃる事に感謝申し上げます。
長いようで、短いようで、時が経つのは不思議な感覚です。
ミーより
長いようで、短いようで、時が経つのは不思議な感覚です。
ミーより
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by mellow-stuff
| 2024-08-19 14:23
2024年 06月 26日
術後六ヶ月検診の結果
5月に受けた、受術後六ヶ月検診の細胞診と組織診。定期検査の結果と腫瘍マーカーなどの結果が出揃いました。今回の細胞診は痛みが強く、検査後数日間出血が止まらなかったので、実は結果がとても心配でした。
血液検査は当日に分かるのですが、細胞の方は約一ヶ月程で速達で自宅に届きます。
腫瘍マーカー
・CEA 2.3(術前)→1.9(術後3ヶ月)→1.8(術後6ヶ月)
・CA125 17.7(術前)→13.8(術後3ヶ月)→12.8(術後6ヶ月)
数値が絶対ではなく、あくまでも目安と言われる腫瘍マーカーですが、やっぱり目に見えて数字自体が下がっているのは、うれしいものです。
細胞診
・NILM 異常なし
※NILM=Negative for Intraepithelial Lesion or Malignancy
2回目の定期検査も、無事に異常無しとの事で、ほっとしています。
5年後の寛解までなんとか漕ぎ着けますように…。
次は、9月に定期検査受ける予定です。
それまでは、腫瘍と身体の痛み、外科的更年期障害の緩和に努めたいと思います。
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by mellow-stuff
| 2024-06-26 23:12
| 子宮体癌
2024年 06月 03日
自転車解禁
子宮体癌の手術をして7ヶ月、先日遂に自転車が解禁となりました。当初は、3ヶ月くらいでと言われていましたが、お腹の中の傷の具合が芳しくなかったようです。
自転車や長距離の高速道路での振動などで、縫合した所がちぎれてしまう事もあるそうで…。そうなると再手術が必要という事を聞いていたので、ずっと歩きで過ごしていました。(ちぎれるとか、再手術とか、恐がりな私には、恐ろしい言葉…。)
このどこに行くにも移動が歩きだけ、というのが、結構辛かった…。商店街にちょっと買い物に行くにも、術後の身体だとゆっくりなので、片道30分程歩かないといけなくて…。身体が辛くて、目的地にたどり着けず、途中で引き返して来たこともしばしば…。
7ヶ月ぶりに、自転車に乗ってみました。紫陽花が群生する場所に最初は行こうと決めていました。薄暮期の紫陽花は、とても神秘的な美しさを見せてくれました。
自転車って早い。変速ギアって素晴らしい。顔に当たる夕方の空気はとても気持ちが良い。
自転車移動が出来るようになると、本当に随分と楽になります。カメラや買ったものもカゴに入れて移動できます。外科的更年期障害で一日中身体が熱くても、顔や身体に当たる風のおかげで、なんとかやり過ごせそうです。これで、ちょっと遠い場所の木々や花たちの所にも行きやすくなります。
日々大変な事が多い日常ですが、良い事にもちゃんと目を向けないといけませんね。
久しぶりに自転車に乗れるようになって、嬉しいです。
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by mellow-stuff
| 2024-06-03 15:52
| 子宮体癌