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退院してから2ヶ月が経ちました。

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今年もあと残すところ、数日…。年の瀬です。

先日、退院して二ヶ月を迎えました。
一日一日を何とか過ごすのに奔走しているからか、入院していたのが遠い遠い昔の様に感じます。

外側の傷自体が痛むことはあまり無くなり、背中を後ろに反らしても、傷か開く心配ももう無くなりました。
重いカメラを持って、見上げた景色を撮影出来た時には、一段回復の階段を上れた気がしました。
術後すぐは、くしゃみをする事や、寝返りすら痛くて大変だった事を思うと、人間の筋肉や皮膚の回復って凄いなと思わされます。

このまま、気持ちの部分も前向きに行けると思っていたのですが…。
肉体とは別に、メンタルの方は回復してきていると言い切れる様な状況ではなさそうです。
また、子宮、卵管、卵巣全摘出して数ヶ月で、本格的な外科的更年期障害と卵巣欠落症がやってきました。

告知、手術前、手術後、退院後…その数ヶ月は、今思うと、とにかく何かをじっくりと考えられる状況では全く無かったのだと思います。
あれよあれよと次々に決まっていくスケジュールについて行く、言われるがまま不安なまま手術を受ける、とにかく痛みに耐えながら回復に努める…。
ある意味、余裕が無さ過ぎて、先の事や自分の心の事、癌そのものや不安そのものとじっくり向き合わずに済んだと言ったら良いでしょうか。

術後二ヶ月を迎える少し前から、気分の落ち込みを感じる事が多くなりました。

気持ちが前向きな日は良いんです。「癌は取り去った。私は回復中。頑張って生きるんだ。命を救ってもらって幸せなんだ。」
こう素直に思えます。そして、リハビリや家事を頑張る事が出来ます。

でも、次の日に、疲れと卵巣欠落症や外科的更年期の身体症状が出てくると…
「やっぱり元気になれないかも。癌は取ったとは言え、再発するかもしれない。いつまで生きられるのかな?
何が悪かった?ワクチン?気を遣っていたはずの食生活?ストレス?…etc」
と不安な気持ちにあっという間に囲まれてしまいます。

そんな状態で、先日は夢に摘出した臓器の画像が出て来て、うなされて目が覚めたら目から涙が出ていました。
今日はここには書きませんが、私の場合、術後に思ってもみなかったトラブルがありました。
執刀医師立ち会いのもと、自ら確認しないといけない事があり…。
実際に摘出した私の臓器の写真を使って、説明を受けながら、行き違っている悲しい事実を確認をしなくてはならず…。

私にとっては、想像を全く出来なかったトラブルだったので、話を聞く間は震え、夜中不安発作が出てしまいました。
そのトラウマが夢に出てきてしまったようです。

そんなこんなで、ただいま気持ちの上下の振り幅を小さくする為に色々工夫してみています。

今日は、数年ぶりに気が済むまで布団の中で寝てみました。
もう今日はこれ以上気分は落ち込めないと思うまで寝てみました。
その後、どんよりな気分の自分も許して、どんよりと午後を過ごした結果、夜の今、これを書く気持ちになれました。

あまりネガティブな事は書かない方がいいかな?とも思いましたが、
前に進んでいくために書くのだから、ネガティブな事をたまに書くのも許してあげようかな?
そう思えたら、だいぶ楽になりました。

前向きな私も、不安でネガティブな私も、両方私の正直な感情であり、正解不正解は無い。
白黒付けずに、グレーで行きましょう。
そう言い聞かせる事で、自分を保っている感じです。

明日は、大晦日です。
今年は、身体の回復を優先する為に、大掃除もおせち料理も作らず、焼き菓子も焼きません。
でも、年越しのおそばだけはおうちで食べて、静かに新しい一年をお迎えする気持ちを整えようと思います。

写真は、山茶花。
今年はあまり遠くに行けないので、ウォーキング中に目にする山茶花をたくさん楽しんでいます。
蘂が伸びる直前の山茶花の花芯が、こんなにかわいかった事を初めて知りました。
リハビリでご近所のウォーキングをして、毎日のように山茶花を見ていなかったら、一生この状態の山茶花を知ることは無かったかもしれません。

どんな状況でも、希望は捨てない…そんな強い精神を私が持てるのかどうか、全く自信はありませんが、
凹みつつも、小さな幸せや希望をたくさん集めて、かさを増やして、大きくしながら残りの人生を生きていけたら…
うれしいです。






by mellow-stuff | 2023-12-30 22:12 | 子宮体癌