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私の子宮ありがとう、farewell cake

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「子宮体癌ですから、子宮、子宮内膜、卵巣、卵管全摘が最適です。」
「わかりました。お願いします。」

告知があってから、ずっと自分の内臓の行方の事を考えていました。
病理に出すにしても残りは…?
破棄されてしまう…。
寂しい。凄く寂しい。

そう思いました。

しばらくし考えて、ある事を思いつきました。
「そうだ、自分でデザインしたケーキを作ってもらって、丸ごと食べてしまおう。
さよならしたんじゃなくて、自分で食べちゃった事にしよう。」

そう思いつきました。

いつもオーダーケーキや、とびきり美味しいピースケーキでお世話になっている【 Honey Moon Village 】の海老名さんへご相談。
「生きる為の大切な決断をなさったのですね。今まで一緒に頑張ってくれた身体のモチーフを是非作らせて頂きたいです。」
このお返事が本当に有り難かったです。


そんなこんなで、「私の子宮、46年間ありがとうfarewell cake」♡

大きなお皿は、VintageのFirekingのJedite。
とりわけた四角いお皿は、Old pxrexのCharmで。

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全体のケーキは、Firekigのような翡翠色。
雰囲気は、海外のウエディングケーキの様なちょっとガーリーな感じで、
お花にいっぱい囲まれた子宮とまわりの臓器をデコレーションしてもらいました。
46年ありがとうのバナーのアイシングクッキーも。
中は、やっぱり翡翠色のシャインマスカット。

イメージにぴったり、お願いしたデザインのをそのまま仕上げて下さり、とても感激しました。


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私は、出産経験がありません。
不妊治療をしていた事もあります。実らず不育症で初期流産を複数回した事もあります。
ずっと生理不順や子宮内膜が厚く、ホルモン治療やら色々と悩んできました。

いわゆる適齢期には、どんどん周りがママになっていく事がとても眩しく、とても辛く思った事も多々あります。
ママになれない自分は、女性としてだめなんだと、一番の理解者であるべき自分が、自分を苦しめていた事もあります。

旦那さんにも、子供の居ない人生を送らせてしまった事を、ずっと申し訳ないと思って20年生きてきた事も確かです。

そんな20年も、自分が産まれてからの46年も、ずっと私の子宮は何も言わず一緒に頑張ってきてくれた事に、遅ればせながら気付きました。
だから、手術で意識もないまま別れなくてはいけない事が、とても寂しくなったのだと思います。
目が覚めた事には、おなかにはもう居なくなってしまう…。

自分の身体は、自分と常に私と一緒に頑張ってくれているのですね。

子宮体癌を患う事で、私の子宮が私を癌から救ってくれたんだ…そういつか思えるようになれたらいいな…と思います。

私の子宮、46年年間ほんとうにありがとう。
もう、私が食べちゃったので、これからは別の形でずっとまた一緒だからね♡



by mellow-stuff | 2023-10-12 17:07 | お菓子