2023年 10月 12日
私の子宮ありがとう、farewell cake
「わかりました。お願いします。」
病理に出すにしても残りは…?
破棄されてしまう…。
寂しい。凄く寂しい。
そう思いました。
しばらくし考えて、ある事を思いつきました。
「そうだ、自分でデザインしたケーキを作ってもらって、丸ごと食べてしまおう。
さよならしたんじゃなくて、自分で食べちゃった事にしよう。」
そう思いつきました。
いつもオーダーケーキや、とびきり美味しいピースケーキでお世話になっている【 Honey Moon Village 】の海老名さんへご相談。
「生きる為の大切な決断をなさったのですね。今まで一緒に頑張ってくれた身体のモチーフを是非作らせて頂きたいです。」
このお返事が本当に有り難かったです。
そんなこんなで、「私の子宮、46年間ありがとうfarewell cake」♡
大きなお皿は、VintageのFirekingのJedite。
とりわけた四角いお皿は、Old pxrexのCharmで。
雰囲気は、海外のウエディングケーキの様なちょっとガーリーな感じで、
お花にいっぱい囲まれた子宮とまわりの臓器をデコレーションしてもらいました。
46年ありがとうのバナーのアイシングクッキーも。
中は、やっぱり翡翠色のシャインマスカット。
イメージにぴったり、お願いしたデザインのをそのまま仕上げて下さり、とても感激しました。
不妊治療をしていた事もあります。実らず不育症で初期流産を複数回した事もあります。
ずっと生理不順や子宮内膜が厚く、ホルモン治療やら色々と悩んできました。
いわゆる適齢期には、どんどん周りがママになっていく事がとても眩しく、とても辛く思った事も多々あります。
ママになれない自分は、女性としてだめなんだと、一番の理解者であるべき自分が、自分を苦しめていた事もあります。
旦那さんにも、子供の居ない人生を送らせてしまった事を、ずっと申し訳ないと思って20年生きてきた事も確かです。
そんな20年も、自分が産まれてからの46年も、ずっと私の子宮は何も言わず一緒に頑張ってきてくれた事に、遅ればせながら気付きました。
だから、手術で意識もないまま別れなくてはいけない事が、とても寂しくなったのだと思います。
目が覚めた事には、おなかにはもう居なくなってしまう…。
自分の身体は、自分と常に私と一緒に頑張ってくれているのですね。
子宮体癌を患う事で、私の子宮が私を癌から救ってくれたんだ…そういつか思えるようになれたらいいな…と思います。
私の子宮、46年年間ほんとうにありがとう。
もう、私が食べちゃったので、これからは別の形でずっとまた一緒だからね♡